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おじいちゃんの恋は…
最近浮気についての投稿ばかりが続いていますが、今回は以前人探しで来られたお客様の話をしようと思います。
ちょっと寂しい話になりますが私もとてもつらかったので良かったら聞いてくださいね。
そのお客様は、現在70歳を過ぎておられました。
そして、最近ご自身がガンであることが発覚し、5年後の生存確率が10%との診断を受けたそうです。
そうなって、ふと思い出されたのが、ずっと気になっていた女性のことでした。
小中学校が一緒だったその女性とは別々の高校に進学したのですが、友人として定期的に連絡を取っておられたそうです。
高校卒業後はその方は関東の大学へ進学し、彼女は関西で就職されました。
それからも、岡山へ帰省するときには関西に立ち寄り、その女性と食事をしてから岡山へ向かうといったおつきあいが続いていたとのこと。
でも、しばらくして女性は同じ職場の方と結婚されたそうです。
その後は会うことはありませんでしたが、文通は続けていたとのことでした。
そして、月日は流れ、お二人が40歳くらいになった時のこと。
その当時女性は夫の仕事の都合で関東地方にお住まいでした。
男性は岡山でお仕事をされていましたが、出張で関東に行くことになったので、久しぶりに食事でもしようということになり、20年ぶりくらいに再会され、食事をされたそうです。
とても楽しい時間で、お酒も進み、少し彼女を酔わせてしまったのだとおっしゃっていました。
そのことが、女性のご家族によく思われなかったのかどうかわかりませんが、それ以降手紙を出しても返事が来ることはありませんでした。
そのお客様はそれから30年が経過した今でもその事が気になっておられるとのことで、もし可能ならもう一度連絡を取りたいとのことでした。
調査をお受けするにあたって、料金の説明をさせていただいたところ、
「決して安い金額では無いですね。
でも、払えない額でもない…。
難しいところですが、少し考えさせてもらってもいいですか?」
とのことでしたので、もちろん了承してその日は帰られました。
相手の女性のお名前等の情報はお伺いしましたので、少し独自に調べたところ、ある事実が発覚してしまいました。
女性は、既に亡くなられていたのです。
すごく悲しくて、やりきれない気持ちになりましたが、その男性が調査を決意されなくてよかったと、この事実を知らせずに済んだことに少しホッとしていました。
ところが、その後再び男性は来社されたのです。
そして、笑顔でこう言われました。
「やっぱり気になるので、調査してください。
お金を用意してきたのでお願いします。」
ここで、普通の探偵社なら調査として依頼を受けて、その結果として事実をお伝えするのかもしれません。
でも、それは私たちはできませんでした。
その時事務所にいた社長も同じ気持ちだったようです。
その場で丁寧に事実をお伝えしました。
その時の男性のショックを受けた顔が忘れられません。
「そうですか…」
と寂しそうに事務所を後にされました。
そのことが辛くて、帰られた後にも涙が溢れてきて困りました。
でも、もし他社に相談していたらその事実を知るのにお金を払って調査をしていたかもしれない、うちに相談してくれて良かったんだと思い直して、納得しています。
そんな、ちょっと寂しい人探しのお話でした。
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