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2017.08.19

専業主婦でも離婚してシングルマザーになれるでしょうか?

夫の浮気から、離婚に至る女性は少なくないですが、最近は結婚して子どもが生まれても働き続けている女性が多い為、離婚後もなんとか生活の目処は立つという理由によるところも大きいと思います。
ところが、反対に専業主婦やパート主婦の場合、離婚したくてもこれからの生活のことを考えるとできないという方が多いのも事実。

実際私自身、離婚経験者であり、離婚当時はパート主婦であったため、とても大変な思いをしました。
最初は離婚したことを悔やんだこともあります。
今となっては、そんな事もあったな…と懐かしく思う程度で、後悔はないのですけれどね。

専業主婦が離婚を考える時、まずしなければならないのは自身の就職先を見つけることだと思います。
いくら夫から養育費をもらえるからと言っても、あくまでそれは子どもが18歳になるまで。
長く取り決めをすることができても、子どもが大学や大学院を卒業するまでです。
その後の生活は自分でなんとかしなければいけません。

手に職があり、結婚するまでにある程度の経験があれば再就職も困難ではないでしょうが、そうでなければ大変です。
それには年齢も関係してきます。
20歳代ならまだいいとして、30歳代、40歳代になると本当に難しいです。
将来離婚を考えるなら、今のうちに生活に困らないスキルをぜひ身に付けておいてくださいね。
少々パソコンや簿記ができる程度であれば、若い方でその程度の能力のある人はたくさんいますから、どうしても負けてしまいます。

そして、シングルマザーになる時に考えるのはどの程度の公的補助が受けられるのかということです。

ひとり親が受けられる助成金等の例
・児童扶養手当
・母子家庭等自立支援給付金
・ひとり親家庭等医療費公費負担制度
・公営住宅への優先入居

一番期待されるのが、「児童扶養手当」だと思いますが、所得により10円単位で支給金額が変わります。
全額支給の場合・・・42,290円
一部支給の場合・・・42,280円〜9,980円
第二子加算・・・・・9,990円〜5,000円
第三子以降加算・・・5,980円〜3,000円

しかし、全額支給される場合は年収が570,000円以下ということなので、月収にすると47,500円です。
この月収ですといくら扶養手当が全額支給されても結構苦しい生活になりますよね。
ある程度収入があっても、子どもの年齢や進学状況も考慮されるようですので、実際ご自身がいくら貰えるのか、予め社会福祉事務所へ足を運んで聞いてみておくのも良いと思います。

岡山県のひとり親家庭等への支援

また、子どもさんが大学進学する際、無金利で借りられる奨学金など「母子福祉資金貸付制度」も有ります。
実際、私も一人で子どもを大学まで進学させることができるのかとても不安でした。
子どもが生まれてすぐに学資保険に加入していたのですが、離婚後その保険料支払いを元夫がする取り決めにしていたところ、勝手に解約され全て使われていたという苦い経験があるからです。
そこで、社会福祉事務所で相談したところ、今はそういう貸付制度も充実しているので、本人が本当に大学に行きたいという希望があるのならどうやってでも行けると励まされたのを今でも覚えています。

しかし、貸付というからには返済の義務が生じます。
二人分の返済がはたして出来るのか不安だと言う私に、相談員さんは「何を言っているの?そこまであなたが背負う必要は無いでしょ。無理やり行かせるわけではなく、子ども自身の希望で進学するのなら、自分で払わせたらいいのよ。そうすることにより、自立したいい大人になれるんだから。お母さんが頑張っている姿を見て子どもは育つのだから、そこはちゃんと自分で払うわよ。」というようなことを言われ、気持ちがとても楽になりました。
まぁ、奨学金返済滞納ということもよく聞きますので、大学卒業後は私も出来る範囲で助けてやりたいとは思っています。
様々な公的制度はありますが、それでもやはり二人で子育てするのと一人でするのでは大きく違います。
少しでも夫からの援助を期待したいところですが、残念なことに養育費の支払い率は20%にも満たないという統計結果となっています。
ちゃんと養育費を払ってもらうためには「調停調書」や「公正証書」等の公的書面を作成しておく必要があります。
そうしておくと、万が一滞納されても強制執行が可能になるので、給与や預金を差し押さえることができます。

また、離婚時には財産分与をして受け取れるものは受け取っておいてくださいね。(これは住宅ローン等負の財産もありますので注意が必要なのですが…)
それに加えて離婚理由が浮気やDVなら慰謝料や損害賠償請求が可能なので、離婚時にまとまったお金を請求する事もできます。

たまに、離婚すれば誰でも慰謝料請求出来ると勘違いされている方がいらっしゃるのですが、請求するには理由が必要です。
そして、その理由を証明するための証拠も必要となりますので、そのあたりの証拠収集も万全にしてくださいね。

ちなみに、不貞行為の証拠が1回だけだったりすると請求が難しかったり、たとえ請求できても金額が低くなる事が多いようです。
継続的にそういった関係にあるという証拠が必要不可欠ですので、注意してください。

結果として、専業主婦でもシングルマザーにはもちろんなれます。
でも、それには大きな覚悟も必要です。
(私は何も考えず、無鉄砲なタイプでしたが…汗
関係修復が可能であれば、離婚する必要は全く無いと思います。
私自身、それができなかったため、頑張って関係を修復されようとしている方を見ると心から尊敬しますし、出来る限りサポートさせていただきたいと思っています。

日々関係修復のために努力されていても、時々辛くなったり、不安になった時には、ご連絡をしてこられるお客様もおられます。
話をして楽になってまた、これからも頑張りますと言っていただけると私もうれしいです。

離婚という選択をされる方も、復縁される方も、どちらの選択も間違いでは無いと思います。
後悔のないように、ご自身と向き合って現在の浮気問題を乗り越えていただきたいと思います。

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テラスエージェント