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2017.07.22 浮気・不倫調査

浮気調査から〇年…やっと夫婦生活再開!ー調査事例には書けない浮気調査の後日談②ー

浮気調査をされるお客様は決して離婚を希望されている方ばかりではありません。
実際は復縁を希望される方のほうが多いくらいです。(※特に男性の方はその傾向が強いように思います)
でも浮気の事実が判明した後、はたして本当に上手くやっていくことができるのだろうか…?!
という不安は皆さん持たれると思います。

今回は、以前妻の浮気調査をしたご依頼者の方が久しぶりに弊社事務所を訪ねて話してくださった、調査後の夫婦間の事を書こうと思います。(もちろん、ご本人の承諾はいただいております)

調査後、夫は妻に浮気の事実を全て知っていることを告げました。
それまで、妻は自分の浮気がバレているとは思っていなかったため、ずっと夫への不満を理由に離婚を迫っていたのです。
本当はもう一度やり直したいという気持ちが強かった夫ですが、調査結果を見た上での現在の妻の態度にも許せない思いがあり、最終的には最悪離婚も視野に入れての交渉となりました。
弁護士を立てることも考えましたが、今のご自身の気持ちが揺れている状況で方向性を決めることも難しく、とにかく自分で話してみようと思われたようです。

妻からしてみれば、今まで隠し通せていると思っていた浮気の事実を始め、相手の住所・氏名・職業まで知られているとなるともう今までのようにはいきません。
こういった話し合いで重要なのは、復縁を少しでも希望しているのであれば絶対に探偵に頼んだことをバラしてはいけないということです。
気持ちとしては、調査報告書をその場に突きつけて、相手を打ちのめしたいと思うかも知れません。
でも、それをしてしまうとどうしてもその後の夫婦間にわだかまりが残る可能性があるのです。
調査報告書をもし出すとしたら、それは最後の最後です。
もう、離婚以外の道はないと判断したり、調停や裁判になった時、相手の不貞の決定的な証拠として提出するためのものだと考えておいてください。
それなら、調査する必要があるのかと思われるかもしれませんが、ハッキリとした証拠があるのと無いのでは、話し合いでも全く内容が違ってきます。
最悪相手が話し合いに全く応じなかったり、悪あがきをしてきても、証拠さえあればその後、調停や裁判で有利ですから気持ちの上では水戸黄門の印籠を持っているのと同じような感覚ですよね。
調査をしたことを相手に告げずにどのように話し合いをしたらいいのかも、しっかりアドバイスさせていただきますので安心してください。

さて、それに対して妻の方も最終的には観念し、もう一度家族としてやり直す道を選びました。
夫の方も強く親権を希望していましたから、妻としては万が一でも子どもと別れることになるのは避けたいという気持ちもあったと思います。
そして、浮気の事実を知りながら許そうという夫の気持ちにも少なからず気づいたのではないかな…そうであったら良いなと個人的には思います。

しかし、実際にやり直すとなるとそれは茨の道でした。
最初は何より二人ともお互いに気まずい。
会話がない。
子どもが一緒にいる時は子どもを介してなんとか過ごせますが、二人きりになると空気が固まる。
そして、些細な事で喧嘩になってしまう。
「こんな事になったのは誰のせいだと思ってるんだ!!」と、つい声を荒げてしまうこともあったそうです。
そう言われると妻の方は何も言い返せなくなってしまいます。
夫の方も、そこにこだわり続けるのは良くないと分かってはいましたが、すぐに割り切ることもできず、本当に最初の3ヶ月は辛かったと言われていました。
でもそうこうしていると、子どもたちが母親をかばうようになってきたそうです。
その時の両親の様子は、子どもたちにとっては父親が母親をいじめているようにしか見えなかったのです。
もちろん、その裏に隠された事実は知る由もありませんから。

このご依頼者の方は、そこでこのままではだめだと思われたそうです。
形だけではなく、本当の意味で家族としてやり直したいという気持ちで歩み寄りました。
しかし、今度はそんな気持ちも夫婦間で温度差があったようです。
「妻は自分が浮気する前時点の夫婦関係に戻ろうとしている。
自分は、子どもができる前の、本当に仲が良かった関係に戻りたい。」
そうおっしゃっていました。
これ、最も重要なところなんです。

そもそも、子どもが生まれて(それは本当に嬉しく幸せなことです)気持ちが子どもに向いてしまい、夫婦間の心の(身体もですね)交流が減ってしまった。
その隙間を気づかない振りして過ごしていたため、それを埋めてくれる人が現れた時、浮気に走ってしまった(浮気を正当化しているわけではなく、実際の理由として多い例えです)。。。そんな不安定な状況にまた戻っても、同じことが繰り返される可能性もありますし、そもそもそれで幸せなのか疑問です。
子どものためにという大義名分だけで家庭という形を守っても、ほんとうの意味での関係修復にはなってないからです。

「本当の意味での関係修復」これが一番難しい。
浮気発覚後、一度はやり直すものの、上手く関係修復できずに結局離婚に至る夫婦も少なくありません。
調査後、とりあえず子どもが大きくなるまでは我慢して離婚しませんと言われる方も多いです。
自分の中で期限を決めて、それまで我慢して夫婦関係を続けるのも一つの選択肢で良いと思います。

でも、今回のご依頼者の方は、本当の意味での関係修復がしたかったのです。
それには、浮気された側(今回は夫です)の努力が一番重要になってきます。
まずは、今回の事を許すことから始めなくてはいけません。
そして、次は相手を信じること。
この2つに尽きると言っても過言ではありません。

許すためには、自分が受けた悲しみや、怒りの感情を誰かに聞いてもらえると良いといいます。
紙に想いを書くことも有効です。
そうしているうちに、すぐには無理ですが、時間をかけることにより薄れていくかもしれません。
でも、ここで厄介な感情が出てくることもあります。
もし、ここで簡単に許してしまったら、味をしめてまた同じように浮気をするのではないか…そんなに簡単に許されることをしたと思わせてはいけない!そう思ってしまうんです。
それも、間違いではないです。
でも、許されたことへの感謝や、許されたことで反って自分のしたことの罪の意識を強く感じることもあります。
関係修復を望むなら、許す方を選びたいなと私は思うものの、できるかどうか考えると無理かも…とも思ってしまいます…。

そして、2つめの相手を信じるというのがまた難しい。
信じよう、信じたいと頭で思っていても、帰りが遅かったり誰かとLINEやメールをしているのを見ると不安になったり疑ったりしてしまう。
疑っても、そうでなかったという経験を重ねることにより、徐々に信じれるようになってくるのかもしれませんね。
時間が一番の解決方法とも言えます。

そういったことを乗り越えて初めて関係修復ができ、その関係は以前より良いものとなる可能性も秘めていると思います。

今回の彼も、実際にはまだ許してないかもしれない。
でも、楽しく家族として、夫婦として、過ごしていきたいんだと言われました。
浮気をしていた時は、しょっちゅう夜出かけていた妻も、今は全く夜出かけることがなくなったそうです。
それは、やはり反省しているところがあるのだろうと評価されていました。

そして、その浮気問題から1年程たって、ようやく夫婦生活も再開されたそうです。
このことがあって、一つの区切りとして弊社に経過を報告に来ようと思ってくださったとのことで。
有難かったです。

当時、何度も話を聞いてくれてとても助かった。
事務的に調査だけするところに頼んで無くてよかった。
ただ、HP見てカンだけを頼りに依頼したけど、依頼して本当に良かったと思っている。
今は報告書をまだ見つからないように隠し持ってるけど、3年後には破棄したいと思う。
そのようにおっしゃっていただきました。

調査後、皆さんそれぞれ色んな道を選択されますが、その道がどれも幸せに繋がる道であるよう心から願っています。

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