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決定的な証拠はなかったけれど、裁判で慰謝料480万を勝ち取ったという話 ー事例D−1ー
この金額は、弁護士さんもあまり見ないと言われたそうで。
普通は裁判になると慰謝料の相場は低く、2~300万円と言われます。
離婚をするに当たり、裁判に至るケースは実はあまり有りません。
ほとんどの場合、示談もしくは調停でカタがつきます。
裁判にまでなると、時間もかかるし面倒だし、その上慰謝料額も減ってしまうことがほとんど。
示談や調停で決着をつけるほうが有利みたいですね。
でも、今回お話するDさんは裁判で和解し、慰謝料として480万円貰い受けたのでした。
しかも!不貞の決定的な証拠はなかったのに!
しかもしかも!結婚期間は1年も無かったというのに!
Dさんが岡弥舞探偵事務所に来られたのは、ある年の5月のことでした。
とてもお綺麗なかたで、上品な雰囲気。
でも、とても思い悩んでおられるのが見ただけでわかりました。
当時、まだ同居を始めて5ヶ月ほど。
それなのに、離婚を言い渡されたのだといいます。
ふとした事から口論になり、その後、ご主人の方から気分転換に実家にでも帰ってみたら?と言われました。
それもいいかもな…と思い、翌日帰省。
するとその実家へ、夫から手紙が届いたというのです。
その内容は、かいつまんでいうと『もう、これ以上やっていけないから、離婚しましょう。今後の話し合いは弁護士を代理人にたてましたからそちらへお願いします』との事。
最後に、その弁護士の連絡先が書いてありました。
まだ、新婚だというのに、ただの夫婦げんかでコレ?!
もう、違和感がありすぎです。
Dさんがいうには、これを受け取って冷静に考えると、色々と不審なことはあったとのこと。
今まで信じきっていたからなんとも思っていなかったけど、今となっては全て不審に感じるといいます。
ちなみにDさんの夫は開業医。
普段はクリニックと自宅の往復なのですが、月に1・2度、東京に出かけるそう。
それも、気功を習いにわざわざ東京まで通っているというのです。
んー、怪しいといえば怪しい。
それと、Dさんはお見合い結婚だったそうですが、婚活中に夫が登録していたというお見合いサイトを見ると、まだ登録がされたままになっているというのです。
やっぱり怪しい。
実際に調査をしてみて、色々なことがわかりました。
まず、これはDさんが独自に調べたことですが、東京まで気功を習いに行っていると言っていましたが、その気功というのは「白魔術」だったらしい
wow
黒魔術でなくて良かった。。。って、そんな問題でもないですが
また、登録していたお見合いサイトに問い合わせたところ、単なる削除し忘れのミスだと言われたそうで。
でも、その後も当分そのままになっていたようで、客寄せに使ってたのかな?とも思われます。
夫の行動調査からは、女性と会っているところを何度も押さえることが出来ました。
でも、相手は毎回違う女性。
そして、お茶だけとか、食事だけでおしまい。
これでは、不貞行為とは言えないです。
でも、これって。。。もしかしてお見合い?!
でも、ある日、マンションへの出入りが確認されたのです。
これこそ、女性のところへ出入りしている決定的な証拠となる!と張り切って調べたところ、なんと、夫が自分自身で借りているということが判明。
がっかりです。
本当に不審。
でも、決定的ではない。
だけど、やってることは妻であるDさんを裏切るようなことばかり。
そして、そんな状態で調停が始まったのですが、すぐに夫のほうから調停打ち切り、裁判へ申し立てられたのでした。
これは夫に策があってのことだろうと、Dさんも気合を入れて裁判へ挑みました。
次週へつづく・・・