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LINEのやり取りは浮気の証拠になる?──スクショだけでは不十分な理由と、本当に有効な対策

はじめまして。探偵コンサルタントの岡 弥舞です。
私は、浮気や不倫、夫婦問題に悩む方に対して、「調査を始める前に、まず相談し、冷静に考える」ことの大切さをお伝えしています。
調査を“前提”とするのではなく、本当に必要かどうかを一緒に見極める。
そして、調査をしなくても前に進める方法があるなら、それを最優先に考える。
それが私の信条であり、「探偵コンサルティング」という新しいかたちです。
今回のテーマは「LINEのスクショは浮気の証拠になるのか?」という問いについて。
LINEのやり取りに傷つき、不安になった方に向けて、専門的かつ現実的な視点からお話しします。
LINEのやり取りは浮気の証拠になる?有効な例と弱い例
「LINEのメッセージを見て、浮気を疑いました。でも、これって証拠になるんでしょうか?」
この質問は、私のもとに寄せられるご相談の中でも非常に多いものです。
特に、「LINEのスクショ」を手にした瞬間から悩み始める方が少なくありません。
でも、真実をお伝えすると──
LINEのやり取り=即・不貞の証拠になるとは限りません。
その“スクショ”が、あなたの未来を守る切り札になるのか。
あるいは、相手に言い逃れの余地を与えてしまうのか。
その分かれ道は、情報の扱い方と判断の冷静さにかかっています。
証拠として有効なLINE/証拠として弱いLINE
法律的に「浮気=不貞行為」とは、肉体関係の有無が焦点です。
たとえば以下のような文面であれば、証拠としての価値は高まります。
- 「昨日のホテル、また行こうね」
- 「奥さんにはバレないようにしよう」
- 「次はどこで会える?」
一方、以下のような表現では証拠能力は限定的です。
- 「好き」「会いたい」など曖昧な感情表現
- スタンプや絵文字だけのやり取り
- お互いの関係性が特定できない内容
親密さは伝わっても、「肉体関係があった」とまでは立証できません。
LINEのスクショだけではダメな理由とは?裁判での扱い方
LINEのスクリーンショットは、一見証拠として完璧に思えるかもしれません。
しかし、裁判の場では「合成では?」「本人のスマホか?」などの疑念がつきまといます。
よくある反論には、以下のようなものがあります。
- 「相手が勝手に送ってきただけ」
- 「冗談で言っただけ」
- 「こんなの簡単に作れるでしょ?」
だからこそ、“他の証拠と組み合わせること”が必須なのです。
バレずにLINEの証拠を残すには?おすすめ保存方法3選
最も現実的で信頼性の高い方法は「スマホ画面を動画で撮る」ことです。
- 相手との会話内容
- 日付と時間
- アカウント名(アイコンや表示名)
- スクロールする手元の動き
これらがすべて映っていれば、「改ざんの可能性が限りなく低い」と評価されやすくなります。
ワンポイント
冒頭で「日付の入った新聞」や「撮影者の声で日付を読み上げる」と、証拠力がさらに増します。
※ただし、相手のスマホを無断で操作するのはプライバシー侵害に該当する恐れがあります。
不安な方は必ず専門家にご相談ください。
探偵から見たLINE証拠の限界と、活かし方の現実
私たち探偵がLINE情報を扱う場合、それは調査の方向性を定める「補助資料」です。
決定的な証拠としては、以下のような物理的な行動記録が必要です。
- ホテルや密会場所への出入り写真・映像
- 交通手段(車・電車など)の移動記録
- 実際の接触日時の記録
そして最も重要なのが、浮気相手の氏名と住所の特定です。
これがなければ、慰謝料請求は現実的に不可能です。
LINEのやり取りだけでは、相手の正体がわからないことが多く、結局「調査」が必要になるケースが大半です。
実際のご相談から──LINEをきっかけに全貌が見えた例
あるご相談者様は、「またホテル行こうね」というLINEの文面からご相談に至りました。
一見、決定打になりそうな内容でしたが、相手の名前が曖昧で特定に至らず、そのままでは慰謝料請求ができませんでした。
そこで調査を行い、実際の接触状況と相手の身元を特定。
最終的に慰謝料請求につながり、穏やかに終結したケースもあります。
感情のままに動くと、事態は悪化する恐れがあります
LINEを見てショックを受けた直後は、感情にまかせて動きやすいタイミングです。
「その場で問い詰める」「スマホを取り上げて追及する」「浮気相手に直接連絡する」などは、よくあるNG行動。
これらは証拠隠滅や逆ギレを招くだけでなく、あなたの立場を不利にする可能性もあります。
大切なのは、“動く前に整える”ことです。
あなたは今、どの選択肢を望んでいますか?
- 「離婚を前提に、証拠を固めたい」
- 「まだやり直せるなら、その道も探りたい」
- 「自分の気持ちすら、まだ整理できていない」
どの立場でも構いません。重要なのは、「いまの自分の状態を客観視すること」。
その視点があれば、冷静な判断が可能になります。焦って動くより、整えて動く方が結果的に早く進めるのです。
結論:LINEは“きっかけ”に過ぎない──本当に大切なのは「次の一手」
LINEの内容は、浮気の兆候を示す“ヒント”です。
でも、あなたの未来を守るには、客観的な証拠との掛け合わせが欠かせません。
そして、最終的な判断は「誰と浮気していたか」「何を求めたいのか」によって変わります。
証拠とは、「後悔しない未来」を選ぶための材料のひとつです。
迷っているあなたへ──“調査するか”の前に、心の整理を一緒に
もし、LINEの内容を見て胸が張り裂けそうなら、
どうか一人で抱え込まず、ご相談ください。
探偵コンサルタントとして、私は「調査を急がない判断」と「心の軸を整える時間」を大切にしています。
- 証拠の扱い方に悩んでいる
- 調査が必要かどうかを見極めたい
- 気持ちの整理をしたうえで次に進みたい
そんな方は、お気軽にご相談ください。
あなたの人生にとって最善の一手を、一緒に探しましょう。