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2025.06.23 探偵コンサル 浮気・不倫調査

LINEのやり取りは浮気の証拠になる?──スクショだけでは不十分な理由と、本当に有効な対策

LINEのやり取りは浮気の証拠になる?──スクショだけでは不十分な理由と、本当に有効な対策

はじめまして。探偵コンサルタントの岡 弥舞です。

私は、浮気や不倫、夫婦問題に悩む方に対して、「調査を始める前に、まず相談し、冷静に考える」ことの大切さをお伝えしています。

調査を“前提”とするのではなく、本当に必要かどうかを一緒に見極める。
そして、調査をしなくても前に進める方法があるなら、それを最優先に考える。
それが私の信条であり、「探偵コンサルティング」という新しいかたちです。

今回のテーマは「LINEのスクショは浮気の証拠になるのか?」という問いについて。
LINEのやり取りに傷つき、不安になった方に向けて、専門的かつ現実的な視点からお話しします。

LINEのやり取りは浮気の証拠になる?有効な例と弱い例

「LINEのメッセージを見て、浮気を疑いました。でも、これって証拠になるんでしょうか?」

この質問は、私のもとに寄せられるご相談の中でも非常に多いものです。
特に、「LINEのスクショ」を手にした瞬間から悩み始める方が少なくありません。

でも、真実をお伝えすると──
LINEのやり取り=即・不貞の証拠になるとは限りません。

その“スクショ”が、あなたの未来を守る切り札になるのか。
あるいは、相手に言い逃れの余地を与えてしまうのか。

その分かれ道は、情報の扱い方と判断の冷静さにかかっています。

証拠として有効なLINE/証拠として弱いLINE

法律的に「浮気=不貞行為」とは、肉体関係の有無が焦点です。

たとえば以下のような文面であれば、証拠としての価値は高まります。

  • 「昨日のホテル、また行こうね」
  • 「奥さんにはバレないようにしよう」
  • 「次はどこで会える?」

一方、以下のような表現では証拠能力は限定的です。

  • 「好き」「会いたい」など曖昧な感情表現
  • スタンプや絵文字だけのやり取り
  • お互いの関係性が特定できない内容

親密さは伝わっても、「肉体関係があった」とまでは立証できません。

LINEのスクショだけではダメな理由とは?裁判での扱い方

LINEのスクリーンショットは、一見証拠として完璧に思えるかもしれません。
しかし、裁判の場では「合成では?」「本人のスマホか?」などの疑念がつきまといます。

よくある反論には、以下のようなものがあります。

  • 「相手が勝手に送ってきただけ」
  • 「冗談で言っただけ」
  • 「こんなの簡単に作れるでしょ?」

だからこそ、“他の証拠と組み合わせること”が必須なのです。

バレずにLINEの証拠を残すには?おすすめ保存方法3選

最も現実的で信頼性の高い方法は「スマホ画面を動画で撮る」ことです。

  • 相手との会話内容
  • 日付と時間
  • アカウント名(アイコンや表示名)
  • スクロールする手元の動き

これらがすべて映っていれば、「改ざんの可能性が限りなく低い」と評価されやすくなります。

ワンポイント
冒頭で「日付の入った新聞」や「撮影者の声で日付を読み上げる」と、証拠力がさらに増します。

※ただし、相手のスマホを無断で操作するのはプライバシー侵害に該当する恐れがあります。
不安な方は必ず専門家にご相談ください。

探偵から見たLINE証拠の限界と、活かし方の現実

私たち探偵がLINE情報を扱う場合、それは調査の方向性を定める「補助資料」です。
決定的な証拠としては、以下のような物理的な行動記録が必要です。

  • ホテルや密会場所への出入り写真・映像
  • 交通手段(車・電車など)の移動記録
  • 実際の接触日時の記録

そして最も重要なのが、浮気相手の氏名と住所の特定です。
これがなければ、慰謝料請求は現実的に不可能です。

LINEのやり取りだけでは、相手の正体がわからないことが多く、結局「調査」が必要になるケースが大半です。

実際のご相談から──LINEをきっかけに全貌が見えた例

あるご相談者様は、「またホテル行こうね」というLINEの文面からご相談に至りました。
一見、決定打になりそうな内容でしたが、相手の名前が曖昧で特定に至らず、そのままでは慰謝料請求ができませんでした。

そこで調査を行い、実際の接触状況と相手の身元を特定。
最終的に慰謝料請求につながり、穏やかに終結したケースもあります。

感情のままに動くと、事態は悪化する恐れがあります

LINEを見てショックを受けた直後は、感情にまかせて動きやすいタイミングです。

「その場で問い詰める」「スマホを取り上げて追及する」「浮気相手に直接連絡する」などは、よくあるNG行動。
これらは証拠隠滅や逆ギレを招くだけでなく、あなたの立場を不利にする可能性もあります。

大切なのは、“動く前に整える”ことです。

あなたは今、どの選択肢を望んでいますか?

  • 「離婚を前提に、証拠を固めたい」
  • 「まだやり直せるなら、その道も探りたい」
  • 「自分の気持ちすら、まだ整理できていない」

どの立場でも構いません。重要なのは、「いまの自分の状態を客観視すること」。
その視点があれば、冷静な判断が可能になります。焦って動くより、整えて動く方が結果的に早く進めるのです。

結論:LINEは“きっかけ”に過ぎない──本当に大切なのは「次の一手」

LINEの内容は、浮気の兆候を示す“ヒント”です。
でも、あなたの未来を守るには、客観的な証拠との掛け合わせが欠かせません。

そして、最終的な判断は「誰と浮気していたか」「何を求めたいのか」によって変わります。

証拠とは、「後悔しない未来」を選ぶための材料のひとつです。

迷っているあなたへ──“調査するか”の前に、心の整理を一緒に

もし、LINEの内容を見て胸が張り裂けそうなら、
どうか一人で抱え込まず、ご相談ください。

探偵コンサルタントとして、私は「調査を急がない判断」と「心の軸を整える時間」を大切にしています。

  • 証拠の扱い方に悩んでいる
  • 調査が必要かどうかを見極めたい
  • 気持ちの整理をしたうえで次に進みたい

そんな方は、お気軽にご相談ください。
あなたの人生にとって最善の一手を、一緒に探しましょう。

この記事を書いた人
岡 弥舞:OKAHIROMU
岡 弥舞:OKAHIROMU
探偵業界で27年の経験を持つ専門家 / 探偵コンサルタント / 一般社団法人日本調査業協会 副会長 / 依頼者の悩みや問題に丁寧に向き合い的確な解決策を提供。法令を守り誠実な調査を心掛ける姿勢が、多くの依頼者から信頼を得ています。この記事では、そんな専門家の視点で役立つ情報を分かりやすくお伝えしています。